脳疾患の鍼灸治療

訪問で患者さまのご自宅等に伺っているといろいろなことを相談されます。

治療所で待ってるだけは分からないこと聞けないことがたくさんあります。

もちろん、治療所で待っていても患者と施術者の関係性が良ければいいと思います。

すぐに困っていることを相談されて、それを解決するために治療法を確立できる。

特に在宅中の気付きは本来困っていることを聞き出せる絶好の機会だと思います。

そんなこんなで、今回の本題に。

脳梗塞や脳出血、脳疾患を患った方の治療に僕は足首にも施術を行います。

麻痺が起こると麻痺側は上肢も下肢も全体的に感覚も鈍りますが、特に足首が動き辛くなると思います。

動きが悪くなるので、浮腫んだり、冷感が起こったり、強張ったり、変形したり。

なので、足首の動きを向上させるように施術します。

※イメージしてみてください。

尖足（踵が地面につかない）になってしまっているとき、うまく立ち上がれるでしょうか？

足首をほとんど曲げずに椅子から立ち上がれるでしょうか？

他に負担がかかり、かなりキツイと思います。

足首の動きを良くすることは、立ち上がり動作が楽になるだけではなく、歩行時の足の運びも良くなります。

足首が少しでも背屈できれば

・足が前に出るかもしれません。

・今まで引っかかっていた段差を越えられるかもしれません。

僕の患者さまで、よく麻痺側の足が痙攣起こされる方がいます。

リハビリ運動をたくさんされた日や、疲れた日、頑張って歩いた日は特に起こっていました。

痙攣が起こって眠れないほどの日は決まって足首とふくらはぎに浮腫みと関節の強張りが見られました。

足首の施術を行うようになってから、

痙攣はほとんど起こっていません。

（一度だけ施術が抜けた翌日のリハビリで起こりました）

そして、足の運びもとてもスムーズになってきました。

今よりもう少し歩くスピードがあがり、安定した歩行動作ができるように、

目標が高い患者さまなので、ご本人様の目標に少しでも近づけるようにしていきます！

入院中は希死念慮があったとは到底思えません。

いい出会いが必ずあります。

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